駅前開発にともない、鍼灸マッサージ店の移転をお手伝いさせていただきました。
当初の想定より狭い床面積に対して詰め込むものが多く、区画形状もいびつであったものの、試行錯誤の末コンパクトな動線のレイアウトを採用。一般に人が1歩歩くのに0.6秒かかると言われており、この積み重ねがお店の運営やスタッフさんの健康にじわじわと影響を及ぼすため動線計画は非常に大切な要素です。
靴を脱いで上がる形式の店舗なので、床仕上材の下にはもう1層アンダーレイを設けて足が冷んやりしないような工夫をし、見切材も樹脂製の足触りが良いものを選びました。間仕切壁は数量や長さを最低限にして残りはカーテンで仕切ることで、各個室のプライベート感の確保・圧迫感の軽減・全体の省スペースを実現しました。
お店の顔になる受付待合スペースは、優しい木調の仕上げにアクセントクロスやピッチを変えたリズミカルな欄間で、鍼灸マッサージの有機的な雰囲気を感じていただけるようにしました。
壁面の店名サインは2層構造で、ロゴカラーの後ろに乳半色の層を設けることで高級感あるアクリル切り文字になっています。限られたご予算でも、細かい部分をポイントで上質にするだけで全体がぐっと良くなることがある好例です。
ほかにも屋外袖看板や、ガラス面の大きなカッティングシートのサインをつけて、賑やかな街中でも目に留まるようなお店になりました。
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