一軒家を彩る屋根、人間でいえば髪型の様な物で
色や材質を変えるだけでガラっと雰囲気が変わったりします。

もちろん外観だけでなく、常に雨風から家主を
守ってくれる、とても頼れる存在です。
・・・そんな屋根も、何年も放置していれば色も
落ちるし傷もつくし、台風や地震のような天災に
見舞われれば壊れてしまう事もあります。
今回はそんな屋根についての、ちょっとした
ご紹介です。
屋根瓦の色々
◆ 粘土瓦 ◆
大昔からある有名な瓦、粘土瓦。
日本にある、所謂日本家屋と呼ばれる様な歴史的な建造物のほとんどに使われており、
江戸時代には一般の家屋の屋根に用いる様、幕府からのお触れが出た程です。
【メリット】
取柄はなんといってもその頑丈さ、耐用年数は50年~100年と言われており
基本的にメンテナンスは不要、とされているほどです。
耐火性・防音性・耐水性が抜群で、汚れにも強く美しい外観を長年維持し、
雨漏りもしにくく、雨が多い日本の気候にとても適しています。
その頑丈さは、歴史が証明していますね。
【デメリット】
デメリットとしては、設置のための初期費用が高く、どうしてもコストが
掛かってしまう事。
もう一つはその凄まじい重さ、どうしても重量が掛かり家屋自体に負担が
掛かってしまう都合上耐震性等にも影響してしまい、耐震性を重要視される方には
どうしても敬遠されてしまいがちです・・・。
◆ セメント瓦 ◆
コンクリートとはセメントに砂利を混ぜて固めたものでコンクリート瓦はその名の通り、 コンクリートを原料として成型された瓦のことをいいます。
あまり普及しておらず、中々見かける事も少ないと思います。
【メリット】
粘土瓦よりも施工が容易で、コンクリートで形成されているため色やデザインが
豊富で個性的な屋根にしやすく、外壁との配色を合わせやすいのが特徴です。
【デメリット】
セメントで形成されている為衝撃に弱く、ヒビ割れが入ったら瓦を部分的に
交換が必要になります。
防水機能がとても低く、塗装を定期的に行い防水機能を維持しないと
瓦に水分が染み込んで瓦が劣化しやすく、結果的に雨漏りになる事も・・・。
◆ コロニアル屋根 ◆
セメントを薄い板に加工した屋根で、1枚あたりタタミ1畳ほどの大きさであり、
住宅の屋根には敷き詰めたあと釘や接着剤で固定しています。
現在、最も普及している様式で、カラーベスト・スレート屋根とも呼ばれています。
【メリット】
重量が瓦屋根よりも半分以下と軽く、家にかかる負担が少ないです、
金属屋根には一歩引くものの、耐震性が良く震災後に採用率が高くなり
屋根の構造がシンプルな為、修理費用が安価です。
カラーバリエーションが特に豊富で好みの色を選択できるのもポイント。
【デメリット】
薄く軽い為、屋根自体の耐久性がとても低く割れやすいです。
経年劣化により見栄えが悪くなる為、再度の塗装が必要で放置しておくと
苔、藻、カビ等が発生してしまい大変な事になる事も・・・。
一般的に、何も異常が無いとしても5年毎を目安にした、メンテナンスが
推奨されています。
◆ ガルバリウム鋼板 ◆
金属製の屋根と言えばガルバリウム鋼板、という位とても優秀で採用されています。
数ある屋根の中でも、総合力が高いことからリフォーム等で多く使われています。
【メリット】
なんといっても、軽量かつ頑丈であることで、
粘土瓦の1/10程度と家屋にかかる負担も少ない為、耐震性に最も優れている
屋根と言ってもいいでしょう。
金属製なので雨を吸い込まず、錆びにくい材質の為耐久性も高いです。
耐用年数は粘土瓦には流石に劣るものの、25~35年を誇ります。
【デメリット】
一番大きなデメリットは初期費用やメンテナンス費用の高さです、
頑丈ではありますが、定期メンテナンスは必要ですし錆び難いだけで錆びます。
海が近い地域に住んでる方は特に、厳しいかもしれません・・・。
そして、雨音がうるさいなることです、大雨の日等はかなりの
騒音に悩まされる事になるかもしれません・・・。

―――――――――――――以上、屋根についてのアレコレでした。
いかがだったでしょうか?
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