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中目黒の家

馬蹄型の階段室を中心とした回遊動線


用途 専用住宅 所在地 東京都目黒区 工事種別 新築 規模 木造2階建 敷地面積 139㎡ 延床面積 131㎡ 建築面積 82㎡ 竣工 2023年5月30日 地域地区 第一種低層住居専用地域 準防火地域 施工協力 神明建築工房 ジムネ構造空間研究所 HITTITE 庭みち

外部仕上げ 屋根/ガルバニウム鋼板 外壁/ジョリパッド左官仕上げ(エンシェントブリック仕上げ)、杉板張り 外構/白河石、枕木、古煉瓦、モルタル金ごて仕上げ

内部仕上げ 床/タモフローリング、唐松フローリング、コルクタイル、一部タイル 壁、天井/シルタッチ(珪藻土)左官仕上げ、エッグウォールクロス 階段/鉄骨階段、籐巻き 浴室/ハーフユニットバス、タイル、ヒノキ


諏訪山というエリアで中目黒の中でも高台にある見晴らしの良い敷地である。 骨格は5角形のホームベース型の2層分のボリュームに、への字の1層分の下屋が町に対して控えめでありながら柔らかく接している。 5角形は、2箇所の隅切りがある敷地に対して自然と生まれた。 建物の中心には馬蹄型の階段室が据え付けられていて、屋根材を支える蕪束へ5方向からの登梁で屋根を支持している。 ここを起点として回遊性を計画し、台所や居間、居室などが流動的に配置されている。 居間には1800×1800mmの大開口がある。 その場所は、窓から差し込む光と影によって、内外の関係がゆるやかにつながる外部環境との密接な関わりがあるため木製建具引戸(雨戸、網戸、ガラス戸、障子)で構成した。 杉の大木を眺めることができる居間、大開口から南の庭へと視線が抜ける台所と食卓、家具によって仕切られた音楽コーナー、吹抜けを介して上下階が立体的につながる、それぞれが個性のある居場所となっている。 手触り、足触りの良さ、木の香り、調湿性など身体に伝わってくる、体に優しい仕上げ材を選定した。 窓を開け放つと庭からは、こすれる葉音、湿った土の香り、鳥や虫の存在、変化する草木の姿に季節を感じ、緑が見える潤いのある安らぎのある生活が送られていく。


 






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