top of page
執筆者の写真神明建築工房

動線計画から考える住宅


人が移動する際の経路を「動線」と言います。

建物を計画する時、動線を描いて人が通る際に問題が無いかを考えます。

動線には住宅でもいくつか存在し、

大きく分けて、生活動線、家事動線、お客様が来た際の来客動線に分けることができます。


一般的に各動線は他と交わらないようにすることが基本となっていますが、家族構成や生活スタイル等様々な暮らし方があるので、それぞれ最適な動線は異なります。

以前は廊下を起点にそれぞれの部屋へ移動ができるような動線計画が多かったと思います。廊下を起点に考えると、非常に計画しやすく効率的に設計が可能です。

しかし、今は「リビング型動線」、読んで字のごとくリビングを主とした動線計画です。

リビングを中心とした動線計画は、特に生活動線に変化があり、メリットが存在します。

・子供が小さいときは子供の顔色や様子も確認できる。

・リビングを自然と利用するので家族とのコミュニケーションが取り易い。

・共働きでは、リビングを介して相手の忙しさを共有することができる。

・キッチンが必然的に近くなり、家事の負担や苦労を共有することで、より相手を理解することができる。等々

家事動線では家事が楽になる、無駄な動きが無く、ストレスフリーに家事ができる動線計画が重要になっています。

料理の時には、シンク、コンロ、冷蔵庫の3種類の位置を念頭に計画するのが一般的です。

対面キッチンを計画することで、シンク、コンロ、冷蔵庫を三角形の形にすることでより快適に料理ができると考えられ、生活動線のリビングとも近くなるので、調理、配膳、片付けがスムーズに行えます。

 また、洗面所や洗濯室を隣接させることで家事動線をスムーズに行うことも可能となります。

来客があった際の動線「来客動線」は生活動線、家事動線とは切り離し、プライベートが見えない位置に計画します。

しかし、今は感染症対策としてうがいや手洗いは必須事項になっています。その為、玄関や通路に自由に使えるちょっとした手洗いがあるととても便利です。

最近は夫婦も共働き、子供も習い事などで、家族が顔を合わせる機会が減ってきてコミュニケーション不足が多くなってきています。


だからこそ、動線計画を考えて計画をして、一家団欒を意識した住まいを考えてみてはいかがでしょうか。


閲覧数:37回

最新記事

すべて表示

留言


留言功能已關閉。
bottom of page