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阪神なんば線

2023年のプロ野球はセ・リーグは甲子園球場を本拠地とする阪神タイガースが、パ・リーグは京セラドーム大阪を本拠地とするオリックスバファローズがそれぞれ優勝を決めました。そして両チームともクライマックスシリーズを制して日本シリーズで対戦することに。

阪神とオリックスの対戦は日本シリーズでは史上初で関西球団同士の対戦は1964年南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)と阪神タイガース以来59年ぶり2回目です。

ちなみに甲子園球場と京セラドームは阪神なんば線で一本です。

(但し尼崎駅で乗り換え必要な場合もあります。)





その阪神なんば線について紹介していきましょう。


阪神なんば線が開通したのが2009年3月20日、主に2007年・2008年それぞれプロ野球シーズンオフに行っていたリニューアル工事が完了した甲子園球場でセンバツ高校野球が翌日開幕控えた頃でした。

それまでは尼崎駅~西九条駅のみの運転で西大阪線として

運転されていましたが、このなんば線開通で西九条駅~大阪難波駅(直通を境に近鉄難波駅から改称)が繋がりました。

途中駅は九条駅、ドーム前駅、桜川駅で九条駅は大阪メトロ中央線との

乗換駅、ドーム前駅は名前の通り京セラドーム最寄り駅、

桜川駅は大阪メトロ千日前線や南海汐見橋線(汐見橋駅、この駅から3駅で神明本社がある津守駅まで行けます)との乗換駅になっています。



そして大阪難波駅で近鉄電車と繋がることによって、奈良方面からのアクセスも格段に良くなりました。今まで奈良方面(近鉄奈良線沿線)から神戸方面へ行く場合、鶴橋駅で環状線に乗り換えて大阪駅(もしくは難波駅で御堂筋線乗り換え梅田駅で阪急・阪神・JR(大阪駅))でも乗り換えが

必要でしたが、この開通で奈良駅から神戸三宮駅まで快速急行で一本になりました。2009年開通とのことですが、実際直通計画は戦後すぐから構想はあったようです。但し周辺住民の反発(電車が通ることによって商店街が分断されるなど)もありなかなか前に進むことなく40年の月日が過ぎ反対していた周辺住民も商店街の経営不振から賛成の方針に切り替わり21世紀に入って前進。そして2009年40年以上超しの夢がようやく実現したわけです。願わくば計画されていた頃、そこは無理だったとしても1985年阪神が日本一になった頃に開通が叶っていれば大きく歴史が変わったかもしれません。

名古屋や伊勢志摩から近鉄特急が尼崎、甲子園、神戸三宮まで乗り入れが行われていた可能性もあったでしょう。

そうなっていれば2023年8月台風や大雨の影響で東海道新幹線が止まり、甲子園に出場していた高校の応援団が来られなかったことがあっても名古屋までたどり着いていれば名古屋で乗り換えて近鉄・阪神を通る特急で到着できたかもしれません。



大阪近鉄バファローズが藤井寺球場から京セラドーム(当時の名称は大阪ドーム。京セラドームに改称されたのは2006年7月)に移ったときに、

かつて使っていた近鉄南大阪線藤井寺駅下車してすぐにあった藤井寺球場(2005年閉鎖、跡地は学校になっています)と違い、近鉄沿線外(JR大阪環状線もしくは大阪メトロ長堀鶴見緑地線使用)ということで電車からの収入が直結せずドームの使用料も嵩張って結果2004年シーズンオフに経営不振の影響でオリックスブルーウェーブと合併し今のオリックスバファローズが誕生しましたが、早く開通していれば歴史が変わっていたかもしれません。(その一方で東北地方に新しいプロ野球チーム、東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生したのは東北地方、特に宮城県のファンのことを考えるとよかったかもしれません。)



ただ、2009年開通でその年リニューアルが完了した甲子園球場(厳密にいえば球場内のみ、甲子園球場全体周辺を含めたリニューアル完了は翌年の2010年3月)、翌年に控えていた平城遷都1300年祭に間に合ったのは

よかったと思います。



関西では2025年大阪万博が控えていて大阪メトロ中央線もコスモスクエア駅から一駅伸びて万博会場直結夢洲駅に繋がります。


今からその万博が非常に楽しみであります。



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