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木のはなし






内装や建築の仕事をしていると、木材の種類について詳しくなってきます。家具の樹種、パネル材、木造建築の柱・梁・屋根、壁裏や床下の下地材、植栽や観葉植物など、仕事で木に関わる機会はとても多いです。


最近ではウッドショックで価格が高騰して、木々の原産地や輸送経路、それぞれの工程に関わる人々に思いを馳せたりもします。コロナで工場の稼働率が低い、ツーバイフォーの原産地にはウクライナも多い、国内の各業者さんも毎日残業続きで対応などなど。改めて建築は色んな人々に支えられて出来ているなぁと感じる日々です。


ここ数年は国内でもサステイナビリティ(持続可能性)の考え方が広まって、脱炭素化などの観点からも木造建築はさらに注目されてきていますね。有機的な素材なので強度面など品質の画一化が課題としてありますが、最近では中・大型建築での採用も本格的に進んでいます。海外には鉄やレンガを多く使う国もありますが、国土の7割が山といわれる日本では馴染み深い材料ですし、技術の発展とともに採用方法が増えていくのは個人的にわくわくします。





植栽としての木には、憩いの場としての機能も大きいですね。歩道と高層建築をやわらかにつなぐ緩衝材としてグリーンを配置した計画も近年の都市ではよく目にすると思います。自然は人をほっとさせてくれますし、飲食店では四季の演出、マイホームではシンボルツリーなど日々を豊かに過ごすきっかけを与えてくれます。


手を触れる木材として身近なのはやはり家具や建具。造作家具はどうしてもお値段が張りますが、間口ぴったりの納まりがほしい場合はすごく有効な手段で、その後の生活をいっそう快適に豊かにしてくれます。家具や天板を設けることで、人間と空間がやわらかく関係していくことができると言われます。人が長い人生を過ごす住宅にも、作業効率が求められる店舗にも当てはまる考え方です。


使い方が定まっていない部屋などの場合は、移動可能な家具で対応するのが一般的です。既製品にない寸法や特殊なデザインをご希望の場合は、弊社で設計からご対応可能です。先日は栗の木を使った置き家具を納品してお客さまに大変喜んでいただきました。家具職人さんも「つくりながらシビれたよー」と言ってくれて、なんだかうれしい現場でした。


こんな感じで一同日々お仕事に励ませていただいています。神明建築工房をよろしくお願いいたします。




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