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執筆者の写真神明建築工房

食は人なり、人生なり。

私が好きで読んでいるシリーズの帯に書かれていた言葉です。

「食堂のおばちゃん」

山口恵似子さんのシリーズ累計100部を超える小説です。

東京、佃を舞台に昼は定食、夜は居酒屋を仲良く切り盛りしている姑の

一一子さんと嫁の一二三さんが、常連やお客様との日常のやりとりを

食堂をとおして時にはミステリーだったり、人情物だったりと短編で読める小説です。


二人の「一」は名字です。さてなんと読むでしょう?

正解は「にのまえ」です。

一子さんは佃の岸恵子と呼ばれていた美人で80歳を超えてもその美貌は

健在です。嫁の二三さんは元デパートの衣料品のバイヤーで世界中を

飛び回っていました。

二三さんが一子さんの息子と結婚してその息子が早世して

「はじめ食堂」を嫁姑で続けていくことになるです。

この食堂のメニューがどれも家庭料理、それも昭和のお母さんが作るような名前の料理を旬の季節を大切に丁寧に作られていてとても美味しいそうなのです。


もちろん、夜の居酒屋では酒も登場します。なんと常連の酒屋の若主人が

自分が飲みたい酒を食堂に卸すので、酒類は豊富です。若主人が語る料理と酒の相性を聞いていると、飲めない私もゴクンとつばがでます。

そして巻末に小説に出て来た料理の簡単レシピ付きなので、料理を想像だけではなく創造出来るのも楽しみのひとつです。

その中で、一子さんのご主人で有名ホテルの副料理長だった

「はじめ食堂」を始めた時のメニューで残っている「タルタルソース」のレシピを。


<材料>3~4人分

卵4個 玉ネギ半分 ピクルス少々 マヨネーズ 

パセリ・バジル(どちらも乾燥品でOK)塩・コショウ各適量

<作り方>

● 卵を固ゆで(水から火にかけて13分くらい)にする。

● 玉ネギとピクルスをみじん切りにする。

● 茹で上がった卵の殻を剥き、粗めのみじん切りにする。

● すべての材料を加え、マヨネーズで和えて塩・コショウで味を調える。

<ワンポイントアドバイス>

☆ 酸っぱいのが嫌いならピクルス無しでOKです。

☆ 和える前に玉ネギの水気を絞ると、ソースの水気が少なくなるので、

  サンドイッチの具材にも使えます。

 

ね!簡単でしょ? ちなみに私はこのタルタルを白米にのせてちょっぴり醤油をたらして食べるのが好きです。カロリーを気にしなければ試してみてください。

 

同じ系列で秋川滝美さんの「居酒屋ぼったくり」シリーズもお薦めです。

こちらは亡き両親が残した居酒屋を姉妹で営むお話しです。

巻末にはお酒の銘柄や説明がのっているので飲んべいさん向きです。

 

コロナの影響で外出できない時も、この本のような美味しいものがでてくる小説を読んで、楽しむ事ができます。

よかったら、お試しください。

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