2024年11月初旬の連休の最終日季節外れの暖かさだった日に阪急神戸線に久々に乗った時に思い出したことです。それは阪急の大阪梅田駅と十三駅の間にある中津駅のことです。
阪急大阪梅田駅と十三駅の間には3つの路線が走っております。神戸線、
宝塚線、京都線で神戸線は大阪梅田~神戸三宮を、宝塚線は大阪梅田~
宝塚を、京都線は大阪梅田~京都河原町の間をそれぞれ結んでいます。
昼間には毎時0分、10分、20分、30分、40分、50分に神戸線は新開地行き特急、宝塚線は宝塚行き急行、京都線は京都河原町行き特急が出発します。
大阪梅田と十三の中間には中津という駅があります。この駅ですが、実は神戸線、宝塚線にはありますが、京都線にはありません。
これの秘密を見ていきましょう。
※厳密には神戸線は神戸本線、宝塚線は宝塚本線、
京都線は京都本線です。
梅田(大阪梅田に改称されたのは2019年10月)と十三の間は1910年、
実を言うと明治時代末期に前身の箕面有馬電気軌道という会社で
開通させました。(厳密にいえば梅田から宝塚の宝塚本線と途中の石橋(現石橋阪大前)と箕面を結ぶ箕面線が開通)
宝塚歌劇団が発足したのはその4年後1914年で2024年が110周年です。
但し2023年秋起こったとある事件(内容は割愛します)の影響で
2024年の110周年記念行事は行われませんでした。
その後1920年梅田から上筒井(現在の王子公園駅から1km西に離れた
ところ付近)まで神戸本線が開通し、1936年には三宮(現在の神戸三宮)まで開通。(王子公園から上筒井は暫く支線で残るも1940年に廃止)
そして京都本線に関してですが、前身の北大阪電気鉄道が1921年十三~
千里山間が開業、そして京阪電気鉄道(現京阪電鉄)が買収して新京阪鉄道に。
その後天神橋(現在の天神橋筋六丁目)~西院を京都本線として
開通させ十三~淡路(神明東淀川営業所最寄り駅)~千里山は支線に。
戦時合併した際に乗り入れを開始してその後戦後高度成長期1959年天神橋~淡路を支線(現在は阪急千里線で千里方面今は北千里まで繋がり、
扇町、北浜、日本橋、動物園前(新今宮と乗換駅でもあります)、
天下茶屋へ繋がる大阪メトロ堺筋線にも天神橋筋六丁目から繋がって
直通運転もしています)にし、梅田~京都方面(大宮へは1931年、河原町(現京都河原町)へは1963年に延伸)を京都本線にしました。
その梅田~十三間複々線工事を行った際に、用地が買収できなかったのか京都本線ホームは作れず京都線のみ中津駅通過にして現在に
至っております。
もっとも神戸線、宝塚線も中津駅ホームはかなり狭隘で各所に手すりが
設けられています。特急などの通過電車は全て減速して通過します。
京都線はそれに目もくれず普通の速度で通過していきます。

京都線で京都方面から十三に到着の際は中津方面への乗り換え案内が
され、神戸線・宝塚線の普通で中津~十三へ行く際は京都方面への
乗り換え案内がされます。
そして大阪梅田駅のホーム、神戸線ホームと宝塚線ホームには駅名板に
次の駅が「なかつ」と記載されておりますが、京都線には
「じゅうそう(なかつにはとまりません)」と記載されております。
※阪急の駅名板はひらがな表記がデフォルトです。


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